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山を降りて地元の警察の近くのコンビニに流星号を停めた。
だって俺ノーヘルだし。
「悪いけどさ、こっから歩いて行くよ」
彼女を降ろしてヘルメットを外しながら訊ねてみる。
「ところで君名前は?」
「・・・・」
彼女は無言でただ俺の目を見ていた。
「えと....」
あっ!ひょっとしたらこの子外人?
やべー俺英語なんて喋れねーぞ。
警察に行けばなんとかなるか....
俺が歩き出すと彼女は俺の腕を掴んだままついてきた。
警察署の入り口に制服の警官が立っている....それを見た彼女の足が止まった。
「どーしたの?警察だよ?」
彼女は俺の腕を掴んだ手に力を入れたまま動こうとはしなかった。
何で?これってヤバいよなぁ....
何か事件絡みとかだったら、どーする俺?
彼女の目を見た。
良く見ると瞳が黒じゃねーぞ。
青でもない....
やっぱり外人?
ふ、不法入国!
....にしては上品すぎる。
俺が悩んでいると彼女は俺の腕を引っ張って、来た道を戻り始めた。
「なんでっ?」
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