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彼女は俺を引っ張ってコンビニまで戻ってしまった。
「あのさ....大丈夫なの?警察行かなくても....」
俺の言葉が聞こえないのかな....
でも警察はわかるだろ?
自分が危ない目に会ってるんなら普通行くよな、警察。
ていうか!何流星号に跨ってんのっ?きっちりヘルメットしてるしっ!
俺....どーしよう?
どーする俺?
「あの....家まで送るからさ....」
え?
何でそんな悲しそうな顔すんのっ?
「家....帰りたくないとか?」
俺をじーっと見て微動だにしない。
「えと....」
じーっ....
「とりあえず俺のアパート来る?こっからは遠いけど」
俺の言葉に彼女の表情が一変した。
・・・・
「言葉....わかる?」
初めて彼女が笑顔を見せた。
・・・・
あれ?
あっれ~っ?
ヤバいヤバいヤバいっ!
この子可愛すぎるっ!
「んじゃ行くとする....」
俺のヘルメットないんだっけ。
さすがにノーヘルで100kmは走れねーな。
俺は近くのホームセンターで一番安いヘルメットを買った。
「さてと....」
俺は荷物から礼服の上着を出し彼女に着させた。
流星号は俺のアパートを目指して走り出した。
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