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安全運転で走ってきたのでアパートに着いたのは夜の9時を回っていた。
彼女はやはり途中一言も話さずにただ俺にしがみついていた。
「腹減ってんだろ?」
俺が自分の腹を押さえて見せると彼女も同じ仕草をした。
「近所に美味いラーメン屋あるんだよ」
礼服を脱がせてから俺たちは歩いてラーメン屋に向かった。
やっぱり彼女は俺から離れようとはしない....
俺....
ひょっとしてイケてるっ!?
んなわけねーか。
後でいろいろ聞かなきゃな....
ラーメン屋に入ると美味そうな匂いが店内に充満していた。
カウンターに座りメニューを手にすると彼女がのぞき込んできた。
「何にする?」
俺の質問に彼女は不思議そうな顔をした。
ラーメン....知らねーのかよっ!?
まさかどっかの国のお姫様とかっ?
・・・・
ありえねーぞ....
だったらとっくに世間が大騒ぎだ。
「同じのでいいかな?」
彼女は俺を見て微笑んだ。
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