秋の味覚に誘われて

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コンビニで朝食を済ました俺は流星号に跨り実家を目指した。 約1時間後、俺は実家に到着した。 予定より1時間以上早い到着だ。 「さすが流星号!」 玄関を開けると何やら慌ただしい雰囲気が伝わってきた。 「ただいまーっ!」 お袋が顔を出した。 「早かったじゃない、母ちゃん支度してるから自分の部屋で休んでて」 母ちゃん老けた?とは口が裂けても言ってはいけない。 俺は自分の部屋に入った。 部屋はすっかり片付けてあったけど机やベッドは俺が使っていたままだ。 ベッドに横になって何気なく周りを見渡すと、積まれたダンボール箱の上に何かが.... 日記? 俺のじゃない....ていうか日記なんて書いた事一度もない。 起き上がり手にとって見るとどうやら親父が生前書いていた物のようだ。 表紙の内側に記された日付が見慣れた字だった。 一枚めくると何か地図のような.... 同じページに書いてあるのは一言。 [松茸] 松茸? 秋の味覚っ! これって松茸の生えてる場所? そういえば親父は山菜とかきのことか良く採りに行ってたな。  
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