『月ノ海』

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『月ノ海』

映し出す月の形 満ち欠け 涼しい風匂うこの夜 一人になりたいと眺める海は 胸の奥まで淡く染める あなたが心に沈めた真珠 今なお輝き放つ 闇をかすめ 哀しみはそっと海へと流そう 波がさらってくれると信じ 裏腹な自分 あの頃のように 浅くも深くもなくて さまよって 動き出すこと戸惑う足に 絡みつく砂 思い出みたい 洗い流せば キレイに 簡単に 縛るモノ多いから 明日も 過去に聞き逃した愛の言葉 今さらやきつけられて 愛しき日々 霞んだ今も すくった切なさも 海の深さが許してくれる 想い満ちたらまた泳げるかな それなら このまま 今を揺らめいて
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