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それは今から12年前の話。
少年がまだ4歳だった頃、少年はサクラの木が大好きで春になるとほぼ毎日公園に通っていた。
少年の名は美咲 陽(ミサキ ハル)
陽はいつものように公園に行き、サクラを眺めていた。
『なぜサクラは直ぐに散っちゃうの?』
そんな子供ながらの疑問を抱きつつ桜が散ってしまうのを悲しく思った。
陽は桜の花びらが舞い落ちる瞬間に花びらを両手で優しく包み込んだ。
そうしたらサクラの気持ちがわかる気がしたのだろう…。
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