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DTOの言葉に二人は互いに顔を見合わせたが、またDTOを見ると歩き出した。
しばらくすると、小さな一軒家に着いた。
扉の取っ手を回してみる。
ガチャガチャと鍵がかかっていて、とても開きそうではない。
「佐藤。ミサキ。ちょっと離れていろ。」
DTOの言葉に、不安な表情になりつつも二人は下がる。
DTOはその場で構えると、回し蹴りを放った。
ガン!!と、激しい音と同時にバン!!と扉が開いた。
「良し。開いた。」
「す、凄い…。ι」
「こんな事って…。ι」
DTOは満足気に言い、佐藤とミサキは呆気に取られる。
DTOはズカズカと家の中に入り、慌てて二人も後を連いて行く。
茶の間に着くと、そこには呆気に取られている金髪の少年ハジメがいた。
「お前がハジメか?」
DTOはハジメの側に来て腰を下ろし、優しく問いかけた。
「そうだけどアンタは…?」
「俺は右寺修。DTOと呼んでくれ。」
「…変なあだ名。」
DTOの言葉にハジメは小さく笑う。
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