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番京が旅に出て、あれから二年が過ぎ、一京は一人生活に慣れていた。
ある日、一京は何時ものように古い書物を読んでいた。
パラパラと、紙が擦る音が部屋に響く。
ある程度書物を読み、一京は一息ついて前の方を見る。
するとそこには二、三歳の少年がいた。
少年は黒髪に黒の瞳を持っていて、一京の方をジッと見ていた。
「こんにちは。」
「Σ!!💦」
一京の突然の言葉に、少年はビクリとなる。
「私の名は一京。貴方の名前は?」
「わ、若です!!よろしくお願いします!!💦」
「こちらこそよろしくお願いします。」
若の言葉に一京はクスクス笑いながら言った。
「あ、あの!!💦」
「何ですか?」
若の呼び掛けに、優しく笑いかけて聞く一京。
「その書物は何ですか?💦」
「これですか?これは仏法に関する物です。読んでみますか?」
「はい!!」
一京の言葉に若は返事を返し、その場から中に入ろうとしたが、ハッと我に返った。
「す、すみません。ちゃんと玄関から入ります。💦」
「良いですよ。此処から入っても。」
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