幼き子供の訪問

2/3
前へ
/65ページ
次へ
番京が旅に出て、あれから二年が過ぎ、一京は一人生活に慣れていた。 ある日、一京は何時ものように古い書物を読んでいた。 パラパラと、紙が擦る音が部屋に響く。 ある程度書物を読み、一京は一息ついて前の方を見る。 するとそこには二、三歳の少年がいた。 少年は黒髪に黒の瞳を持っていて、一京の方をジッと見ていた。 「こんにちは。」 「Σ!!💦」 一京の突然の言葉に、少年はビクリとなる。 「私の名は一京。貴方の名前は?」 「わ、若です!!よろしくお願いします!!💦」 「こちらこそよろしくお願いします。」 若の言葉に一京はクスクス笑いながら言った。 「あ、あの!!💦」 「何ですか?」 若の呼び掛けに、優しく笑いかけて聞く一京。 「その書物は何ですか?💦」 「これですか?これは仏法に関する物です。読んでみますか?」 「はい!!」 一京の言葉に若は返事を返し、その場から中に入ろうとしたが、ハッと我に返った。 「す、すみません。ちゃんと玄関から入ります。💦」 「良いですよ。此処から入っても。」
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加