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「僕の、目の色が怖いから…、誰も近寄らないんす…。」
「目の色が?」
「はいっす。だからこうやって、前髪で隠しているんす…。」
アッシュはそう言うと、小さく笑った。
前髪のせいでよく表情は見えないが、少なくとも、悲しんでいる事は確かである。
六はしばらく黙った後、アッシュの前髪を掻き上げた。
途端に綺麗な赤の瞳が現れる。
「Σわっ!!いきなり何するんすか!?ι」
アッシュは突然の事に、驚きの声を上げた。
そんな彼を見ながら六は一言。
「お前、目の色なんか全然怖くねぇぞ。むしろ綺麗じゃねぇか。」
「へっ…。」
「前髪、切った方が良いぞ。」
六はそう言うとアッシュから離れた。
「信じられない…。僕の目の色を怖がらない人がいるなんて…。」
「あのな!!お前の目を怖がるヤツは相当おかしいんだよ!!お前もお前だ!!怖がられたからって弱気になりやがって!!堂々としていねぇとまた怖がらるぞ!!💢」
アッシュの言葉に六は彼を指差しながらヅカヅカ言う。
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