1人が本棚に入れています
本棚に追加
アッシュはしばらくキョトンとしていたが、やがてクスリと笑い、同時に涙を流した。
「ありがとっす…。キミみたいな人に会えて嬉しいっす…。」
「あ~、泣くな泣くな。」
アッシュの顔を見ながら六は彼の頭をポンポンと叩く。
「たくっ。泣き虫なんだな、お前。いくつだ?」
「三歳っす…。」
「俺より二つ年下か…。ならしゃあねぇな…。」
「じゃあキミは五歳なんすか?」
「そうだ。それと俺には六という、きちんとした名前がある。覚えておけ。」
「六…。僕はアッシュっす。よろしくっす。」
「あぁ。よろしくな。」
六はそう言って小さく笑い、手を差し出した。
アッシュも笑顔で手を差し出し、二人は握手を交わしたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!