ある晴れた日に

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「…いてぇ…。」     体を起こそうと、力を込める。 すると体中に痛みが走った。     「あぁぁ…!いってぇ…!!」     "俺"は起きるのを止め、首だけ動かして周りを見た。   電柱に突っ込んだ車。 ひしゃげて、もう使い物になりそうのない自転車。   そして、俯けに倒れている…     「…あ、愛香ぁ…。」     遠くから聞こえる、救急車の音。 その音に"俺"の声は掻き消され、"俺"の意識も途切れた。
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