ある晴れた日に

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目覚めると、まず白い天井が目に入った。 横の窓の白いカーテンの隙間から光が漏れていて少し眩しい。 そして、薬品の匂いがする。   …ここは…病院…?   周りを見渡すと、どうやら個室らしい。 隣の棚には、花瓶に花が添えてある。   "俺"は何があったかを思い出した。   愛香と自転車に乗っていたら、トラックが突っ込んできて…   思い出した途端、"俺"はベッドから立ち上がっていた。 動く度に頭痛がするが、今はそれどころじゃない。   愛香は…愛香はどこにいるんだ…? "俺"は部屋を出るために扉まで行くと、壁に掛けてある鏡が目に付いた。
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