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彼氏をつくり、別れ。
つくり、別れ…の繰り返し。
今までの彼氏を一人も愛したことがなかった。
結局、私は一人も男を愛せない。
「はぁ…」
困ったな…
また虚しくなってきた。
電話帳から名前を探す。
「ルイ…ルイ……ル…あった…」
プルルルル、プルルルル…
「はい、松川ですが」
ルイのこの電話の出方にはいつも笑ってしまう。
「もしもし、ルイ、アタシ。てか名前確認してから出なよ」
するとルイは、だって…と口ごもる。
「分かってるわよ。…ルイにお願いがあるの」
言い終わらないうちに、ルイが
「部屋で待ってる」
と言った。
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