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「さぁ……でも今回の作戦は僕が考えた物ですし、先輩方も仕事はうまくいったんですよね?」
「確かに目的は達成できた」
「だったらいいじゃないですか」
「お前少し調子に乗り過ぎじゃないのか?」
「先輩がそう思うならご自由に。責任はすべて僕が取ります」
そう言って少年は部屋から出て行ってしまった。反省の様子はうかがえないし、先輩と言っているが見下しているようにしか見えない。
「相変わらずムカつく野郎だな……」
「わたしもあの子のことはあんまり好きじゃないわ。なんであんな子があの人の代わりなのかしらね」
そう言ったのは2人の女性の内の1人だった。見た目だけならこの中で一番年上だろうと思われるお姉さんのような存在だった。
「実力があるからだね……」
そして今ボソッと何かを言ったのは、今にも倒れてしまいそうに見える病弱そうな男だ。やる気は誰にも負けないくらいなさそうだ。
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