第1章 生徒会の日常~体育祭編~

2/43
前へ
/259ページ
次へ
公立琴美坂高等学校 通称『琴高』 校訓 好機、逸すべからず 全校生徒数385人 1年生142人 2年生128人 3年生115人 そして、琴高2年4組。 「おはよう橋本君」 「ああ……」 「……?扶桑さんも、おはよう」 「…………」 いつも通りの明石の挨拶に俺……橋本恭介は軽く答えて俺の同居人である扶桑鈴は頷いただけだった。 同居人と言っても、いろいろ面倒な理由があって一緒に暮らしているわけで、それ以上でもそれ以下でもない。 と、そんなことは置いといて、いつもはちゃんと挨拶を返してくれる俺達を不思議に思ったのか、明石は首を傾げていた。 「どうかしたんですか?」 明石の言うとおり、どうかしたから俺達はこういう状態になっているわけだ。 「明石には悪いけど今日はあんまり喋りたくないんだ」 「そうなんですか……」 そうなのだ。昨日生徒会長が話していた内容が大きすぎて、俺だけでなく鈴も放心状態なのだ。 あんなに大きな話になるなんて思わなかったからな。 まあ、その話は今も半信半疑なのだが……
/259ページ

最初のコメントを投稿しよう!

70人が本棚に入れています
本棚に追加