第1章 生徒会の日常~体育祭編~

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「それと、お前とあいつらとの関係も知りたい。お前があいつらに追われている理由とやらが気になる」 「わかりました。まずあの人たちがこの時代にいる理由ですが、僕を仲間に引き戻すということも目的の1つだと思いますが、本当の目的は別にあります」 「それはなんですか?」 「僕たちの時代には動植物がこの時代の10パーセントくらいしかありません。そこで、植物を増やせば元の地球に戻るかもしれない……それが穏健派の考えです。ですが、その方法は何年たってもうまくいかなかった……そこで動いたのが過激派でした。過激派の考えは過去に行って動植物を奪ってしまうというものです」 「せやから、最初会った時は動物をあんなに持っとったんやな」 「その通りです。今回早乙女竜太君達が僕たち生徒会を引きつけていた理由もそこにあります。多分、動植物の確保を僕たちに邪魔されたくなかったんだと思います」 なるほど…… あいつらも俺たちみたいな学生が邪魔になるなんて思ってなかったんだろうな。
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