約束

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「なんかあっさり終わっちゃったねー」 「ほんと、あっという間だった」 真っ白な校舎、日が差す校庭。 花束を持った小学生とその保護者たち。 写真を撮ったり、みんなで喋ったりして、あたりは賑わっている。 「中学行くの心配だなぁ」 もう授業を受けることもない教室でもらったばかりの花束を、さみしそうに眺めながらアカリは呟いた。 「ねー。友達できるかなぁ」 ユミも手に持っている花束を見つめながら呟く。
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