スキナヒト ノ スキナヒト

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カラカラ、 カラカラ。 隆太が自転車を押す音が心地いい。 『寒いねー。』 そんなことを言い合いながらあたしたちは並んで歩く。 もう、吐く息は白くなっていた。 あたしの家は隆太の通学路にあるから、よくあたしたちは一緒に帰る。 隆太の、恋愛相談に乗るために。
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