スウガク

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隆太を起こすという仕事をあたしに押し付けた罪悪感からか、夏子おずおずと言う。 『えっと、数学教えて欲しくて…。隆太くん、得意だったよね?』 夏子と有希がいることに驚いたのか、隆太は少し目を丸くした。 『…あー数学、数学ね。 よし来た!どれ?』 オヤジみたいなことを言って、隆太は有希から教科書を受け取る。 なんだかんだ言って教えてくれるんだ。 やっぱり、隆太は優しい。
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