ドリョク
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『おい、里奈。ちゃんと聞けよ?』 隆太の声に、自分の世界から引き戻された。 『あぁ、はい!』 隆太は、語り出す。 『あのな~、 好きな教科か体育で、好きな歌手が…』 隆太はあたしのほうを向いているのに、あたしを見ていない。 わかってるよ。「彼女」のこと、見てるんだよね。 でも、もう悲しまないよ。 自分が、決めたこと。
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