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「おーぃ!翔太!!」
心地よい眠りを、妨げるかの様な甲高い声が、俺の夢の中から聞こえる。。。
「ねー!翔太ってばー!!」
「ぅ~ん」
俺は、その甲高い声を聞き、あくびをしながら、眠りから少しずつ目を覚ました。
「ふぁ~~ぁ、ん~ん」
部屋のカーテンからは、眩いばかりに陽の光が差し込んでいた。俺はベッドから、カーテンの前に立ち、ゆっくりとカーテンを開けた。
寝ぼけながら、霞んだ目を、擦り、家の前の通りに目を向けると、そこには制服姿の実(みのり)が立っていた。
「やっと起きたー!」
「いつまでも寝てると遅刻するよー」
と、翔太に言った。
翔太は、実の声を聞いて、慌てて時計を見ると、7時半を過ぎていた!
「うわ~やっべー遅刻だー」
と、夢から現実に戻された事を知った。 慌てて、制服に着替え、部屋を出て、リビングのテーブルに目を向けると、メモが1枚とトーストが1枚、それと弁当箱がのっていた。メモには、
『翔太へ、何度起こしても起きないから、先に仕事行きます!あっ、それとトーストちゃんと食べなさいよ!いつもいつも朝食べないで行くんだから』と、母からのメモだった。
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