運命 竜一Side

10/12

77人が本棚に入れています
本棚に追加
/116ページ
えっと… なんか喋らないとな。 「なあ、お前死ぬの?」 その女の子、美羽は訝しげに 目を見開いた。 あ、しまった。 こんな単刀直入に聞いてしまうやつがあるか。 「どうせ死ぬならさ、俺に時間をくれないか?」 ああ、俺ってなんでこんなに口下手なんだろう・・・ 「...はあ!??」 美羽は、 とても驚いた顔をしていた。 …そりゃそうだ。 何言ってるんだ、俺は。 いきなりこんな事言ってしまうなんて。 これじゃ、ますます変人じゃないか。 ただ、 もう少し…この子と一緒にいたいって思った。 恋…なのかな?? だとしたら、 恋をするって時間じゃないって 本当なんだな。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加