灰色の世界 竜一Side

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「あなたも知ってると思うけど・・・ あの子はそんなに強い子じゃないのよ。精神的にも不安定で。 病気の男の子を支えるほど・・・」 ああ、そうゆう事か。 「ははっ」 なんか笑えてきた。 「・・・!!?」 美羽の母親は怪訝そうな顔をした。 「美羽は、強いやつですよ。そ・・・れに、も・・・う、別れました・・・し」 その答えには 困惑した感じだ。 「それなら、いいんだけど・・・。 なら、あの子に、あんまり関わらないでちょうだい。それから、美羽はどこにいるの?」 それは分からない-。 答えようとしたけど言葉にできず・・・ 「そ・っ・・ウゥッ・・・」 胸をわし掴みされたような、急激な激痛に胸を押さえた。 「ちょ、ちょっと。あなた!!大丈夫!??」
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