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ユウの部屋で相変わらずの毎日を過ごし、夜になってユウの電話が鳴った。
今みたいに携帯なんか高くて持てないから、ユウの家電に。
ユウは出た瞬間凄く感極まった声で嬉しそうに「先輩お久しぶりです!元気ですか~!?」
私は雑誌を読んでて、ユウは「どうしたんですか~?」と電話相手に聞いてた。
急にユウが受話器をふさぎながら、「レイUFにいつ行った?」
「ん~私3日前に行ったよ!」
ユウが電話で、突然「えぇ!その子レイかもしれないよ!つか、今私の家に居候してるよ!」とユウは興奮してる。
私はなんなんだ~…。
ユウが私に受話器を渡す。受け取らない私にユウが「レイに変わってって言ってるから出てよ!」
なんだょう…渋々…「もしもし…」私は電話に出た。
電話相手が「急にごめんね!迷惑だよね! もしかして、緑色の服着てた?」とか、色々聞いてくる。
感じは悪くなかったから、普通に答えた。
でもなんで?
「あのさ、俺この前、団体でUF行ってさ、なんか目立つ子がいて気になって捜してるの!」
えっ!あの団体の中にいた人ぉ~?…
まさか私が気になった人な訳ないよね…心の中で期待してる自分がいた。
確かに私は目立つ!格好はハデだしね。
相手を恐る恐る受話器を握り探った。
なんてこった!
格好も気になってた人と同じ格好。まさか…
凄く手が震え、ユウに電話を任せてしまった。
ユウが電話を切った後に、ユウが驚き、「凄い偶然じゃん!捜してるのレイの事だよ!」はしゃぐユウ。
ユウには私に気になってる人がいるって知らない。
って、誰なの~?
ユウが凄い人なんだよって言った。
「かっこいいし、ファンクラブまであるんだから!」
えっ?ファンクラブ?まぁいいや。
その人と同じ格好の人はほかにもいたし…。
ユウが明後日楽しみだね!と言った。
そうだ。明後日合う事になってんだ。
私は頭がこんがらがって、電話の人がユウとユウの彼氏と私と4人で遊ぼうって言ってて、緊張のあまりユウに受話器渡しちゃってたんだよね。
明後日かぁ~
…もし。その人だったら…
違う可能性だってあるしね…
あぁ寝られないわよ
結局訳わかんないまま当日を迎えた。
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