さよならの前に

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キョロキョロと室内を見回す水月。   由「何ボーっと突っ立ってんだよ。そこ、愛の席だから座んなよ?」 西野が水月に目配せをすると彼女は俺の方へとくる。 俺達はひとつのテーブルを挟んで座っていた。 俺の前には真、その横には西野、そして俺の横には水月――― 由「遅かったね。何してたんだ?」 愛「…えっと……」 何やら彼女は言葉を濁している? 真「由利、そんなコト聞くなよ。女の子にはいろいろ準備ってものがあるんだからさっ。なぁ?……ヒヒヒ……」 …バシッ… 西野が傍においてあったバッグで真を殴る。 真「いってーっ!」 今日も西野は狂暴極まりない。 由「まっ、良かったじゃん?愛も来てさっ・・・な?力!」 力「あ…あぁ……」
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