さよならの前に

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俺はその彼女の姿に言葉が出なかった。 真「あれあれぇ?何か力、顔が赤くねー?何?水月ちゃんに照れてんの?まさか、私服姿に刺激くらったとか?」 力「・・・っ!」 図星だった。 水月とは結構長い時間を過ごしているが、制服とかジャージとか、そういった服装しか見たことがない。 今日の初めてみる私服姿。 俺の心臓はバクバクしていた。 由「愛、その服、かわいいねぇ。もしかして、また愛の母さんが選んだヤツ?」 愛「うん。あんまりこういうの好きじゃないんだけどね。お母さん、こんな服ばっかり買ってきて・・・。ジャージの方が落ち着くんだけど・・・」 水月は春物の淡い色のセーターに下はチェックのミニスカート。 てか、ジャージがいいとか……意味わかんねぇしっ…… 真「水月ちゃんに似合ってると俺は思うけど?な?力?」 力「…え……あ……そうだな、うん…」 あまりの豹変ぶりに見惚れていた俺は真のその言葉をテキトーに流していた。 そんな俺に水月が、 愛「…やっぱ、似合ってないんだ……」 (…!?)
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