523人が本棚に入れています
本棚に追加
真「あぁ……天然ってなんかいいよなぁ……」
俺たちを見ていた真がボソッと言う。
由「…悪かったな、天然じゃなくってさっ……」
真「え!違うって!由利は由利で俺は好きだから!そういう意味じゃなくって…そのっ…」
由「あーあー…こんなコトならまた付き合うとか言わなければ良かった…ったく……」
(え!?)
俺は水月と顔を見合わせた。
愛「…えっと……もしかして……由利ちゃんたち…」
すると間髪なく真が、
真「そうでーす!俺たちまた付き合うことになりました~!なのでよろしくっ!」
(あー…なるほどな。それでこの二人、さっきからこんなに仲いいのか……)
愛「由利ちゃん、いいの?」
真「おいおい、いいってなんだよ?水月ちゃんっ」
由「真だからいいんだよ。コイツさ、昨日、刃物もった高校生とやりあったんだぜ?」
愛「え?あ…」
あぁ、昨日のあの京田の件か。
昨日、卒業式の後、水月は同級生にひどい目に合わされそうになった。
その時、真と西野が裏でめんどくさい輩とやり合っていたのだが……
真は刃物をもった高校生相手に大活躍だったという。
由「私さ、真があんなに強くなってるとは思わなくってさ。なんていうか、ちょっと見直したわけよ。」
少しだけ西野の顔が赤くなった。
真「…そういうこと。ま、だから、よろしくな!?」
そう真がいうと、二人は笑い合った。
……なんだ。心配いらなかったな。
コイツら…俺達なんかよりずっとスムーズな関係だし。
なんやかんや言っても釣り合いが取れてるし……
最初のコメントを投稿しよう!