最終章

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「でも、こうして家族が巡り会えるなんて…」と、父は言った。「本当に、偶然とは思えない。」と、兄は言った。 「でも、無事に会えて良かったですね!」と、和馬は言った。弥生逹、親子は頷いた。 それから、数年後…。町は、復興の兆しを見せていた。和馬も弥生も、それぞれ就職していた。 そして、ある晴れた穏やかな日…。和馬と弥生の、結婚式が行われた。 皆が、祝福してくれた。父と母は、泣いていた。 「これからは、うんと幸せになろうね!」と、和馬は言った。「ええ、もちろん!」と、弥生は微笑みながら言った。 もう、二度と戦争なんか起こらないで欲しいと二人は心から願っていた。青い空に、白い鳩が舞った…。 完
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