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SHRも終わって、朋美と二人で学校を出た。
清隆も一緒に帰ると思ってたのに、何か用事があるとかで先に帰ってしまった。
お互いに学校での愚痴を吐きながら、駅までの道を歩く。
「久賀がサボってさ、私大被害だよ! 一人で一クラス分のノートなんか持てないし」
「それは酷いな。ちょい懲らしめた方がいいんじゃないの?」
ボクがそう言うと朋美は眉間に皺を寄せて腕まで組み、ちょっと大袈裟に悩んでいる。
こんなポーズを決める時点でやるって決めているんだろうけど。
「よし! そうする!」
「あー………そう。頑張れ」
ただの冗談なのになぁ。
本気になっちゃったよ。
そんな面倒なことしなくても口で文句言えばいいのに。
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