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ベッドに入ると、初めてのメールをした日から今日までの事を2人で笑い合いながら話した。
お互い横を向き顔を向かい合わせにしながら、微妙な距離を保っている。
目の前には優大の顔。
間接照明の灯りがあたって、元から何もしないでも綺麗な顔の美しさをより一層際立たせる。
大きいけど切れ長で力強い目。
長いマツゲ。
筋の通った鼻に
適度に厚みのある
形の整った唇。
欠点なんてひとつもなくて…
ジッと見ていると吸い込まれてしまいそうな感覚に堕ちいる。
この人が私の彼氏なんだよね…
なんか…まだ信じられないよ。
ていうか、どうして私なんかを選んでくれたんだろう?
「ねぇねぇ。
どうして優大は沙織なんかを好きになってくれたの?」
「は?」
拍子抜けした顔の優大。
いきなりこんな事聞かれたんだもん、当たり前だよね。
「…それ言わなきゃダメなの?」
苦笑いで勘弁してくれといった様子の優大。
私は負けじと優大の目をジッと見つめる。
「うん!」
はぁ……
優大は大きなため息を一つつき再び苦笑いをすると私の顔を見つめ返した。
「一回しか言わねーから、ちゃんと聞いておけよ。」
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