テニスの王子様

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いきなり何の話だ、と思われるだろうけど、合宿所での山田のあだ名である。 王子~なんて、初日か二日目くらいには呼ばれていた。 何が言いたいかというとつまり、山田は他人と打ち解けるのが早いのだ。 ―と、わざわざ書くということはつまり、オレは遅いのである。 一対一の付き合いならまだしも、対多数は昔から本当に苦手で、新たな人の輪に入っていくのはすごくしんどい。 その上、近寄りがたいオーラを放っているというのだから始末が悪い。 だから合宿でも、山田といる以外は一人の時間が長かった。
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