まずは認めましょう

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んで、バカなこと言ってる俺の横から腕が伸びてきて、俺と恭介の間にある小せー丸テーブルの上に湯呑みが置かれる。 その腕が伸びてきた方を見ると、穏やかに微笑む菊ちん。 「どうぞ」 って。 うはっ! かあ~いいな~もう! マジで恭介には勿体無い! 菊ちんの容姿? 大和撫子! 黒髪ショートヘアの美人って感じ! 胸はあまり自己主張はせずとも、平らではない。名は体を表すと言うけど、マジで日本の女って感じ! 「ありがとう。お菊」 俺がそう礼を述べると、菊ちんははにかみながら唇を震わせる。 「お菊って。江戸時代みたい」 「だろ~? でもなんかよくね? お菊って」 「え~。嫌だよー」 あははははは。うふふふふふ。さあ~。このままお花畑に連れてってあげるよ~。なんてノリは冗談にしといて、俺と菊ちんがじゃれ合うように会話してると、完全に空気だった恭介が、ゴホンッ! と咳払い。 「で、お前何しに来たんだよ?」 だってさ! 酷くね!? 俺ら小学からの付き合いだぜ!? 用が無きゃ、来たらダメなのかよ!? はいはい。どーせ菊ちんとこれからやましいことでもする予定だったんだろ? だから俺をこうも邪険に扱うって訳だ。 ひっでー。ひっでーな。男の友情なんてこんなもんかよ…… って、いじけながら 「うっせースケベ」 って言ったら殴られた。痛い。まる。
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