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いつから俺たちは賢くなるんだろうか?
餓鬼の頃は馬鹿で宇宙飛行士やプロ野球選手。なんでもなれると思っていた。
ちなみに俺の餓鬼の頃の夢は仮面ライダーだ。なれるよ? だって俺かっこいいもん。演技さえ勉強すれば余裕!
それよりも……
本当にいつから?
要らない知恵ばかりつけて、妙に将来を現実的に考え出すんだ。
サッカーが好きだ。それにそこそこ上手い。でも、プロなんて絶対無理だ。それって誰が決めた? やるだけやった奴には妥協した諦めなんてつき纏うはずがない。
最近の餓鬼は小学入学前から薬剤師になりたいだとか言うらしい。本当に世の中腐ってる。小学生の本業は遊ぶことだろ?
高校生になる頃には公務員だとか、やっぱり凄く現実的な夢が多くなって……
芸能人だとか、アスリートだとか、そんなこと言う奴がほぼいなくなる。
逆に大きな夢を持つ奴は、大人や周りに笑われるんだ。おかしいよな?
逆に俺が笑ってやる。
なんで、餓鬼の頃に本気でなれると思っていた夢を諦めた?
貧乏になるのが恐いか?
挫折が恐いか?
だから諦めたんだろう?
そんな奴らに俺みたいに夢を追う奴を笑えんのか?
ちょっとブルーになった思考を振り払って、俺は街中へと入っていく。どうでもいいけど腹減った。
俺はとりあえず目に入ったギャルに声を掛ける。
話術? あまり必要ありません。
「可愛いね~」
「嘘ー! どうせナンパっしょ?」
「そうそうナンパナンパ。だって、すっげー好みのタイプだったからさー」
とかテキトーにおだててりゃあ楽勝。理由は単純。俺イケメン!
母さんありがとう!
親父は毛むくじゃら。遺伝子少なく配分してくれてありがとう。と、礼を言わせていただきます。はい。
とまあ、いつも通りマック奢ってもらって、ホテル入って、爽やか運動をします。
三浦 亮介。
職業フリーター兼ストリートミュージシャン。
なんだかんだ偉そうなこと言って、最低な生活兼性活してます。
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