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「そして幸隆は、男の勝負に負けて優くんにジュースを奢ったとさ!」
由美は笑いながら言った。
「それ言っちゃダメでしょ?忘れようとしてたのにぃ」
あははは!!!!
みんなは笑った。
私も笑いすぎて頬が痛くなるくらい笑った。
優~もう一度、
一緒に勝負したかったな~
「なにボケーってしてんの!」
バシッ!!
私は後ろから肩を叩かれた。
「あ、由美。ごめん!」
「優くんのこと考えてたの?」
よくわかったなぁ
私の心読めるのは、
優と由美だけだよ...
「まぁねーでも大丈夫だよ!悲しんでるんじゃなくて思い出を噛みしめてるだけだから!」
私は笑顔で言った。
作り笑いじゃなくて、
心からの笑顔。
たしかに優がいなくなって、
寂しくて今にも倒れてしまいそうだけど、
それは既に過去のこと。
悲しんでいたら、優に怒られちゃうもん。
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