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こんな性格やから、最初は誰もが誤解する。
「きっとその内比奈の事、皆分かってくれるから。もぅあんまり教室で泣いたらあかんで?」
「・・・うん。」
小さく比奈は返事をした。
誤解ってか、標的にしてんのはあのチャラチャラしたグループだけ。
その子らが私達の噂を流してるんも知ってた。
「噂なんか、すぐに皆忘れるから。」
虚言癖?勝手な事言うな。
思い込みが激しい?
誰かってヤな事されたら、そう思う。
あの子達・・・誰なんやろうな。
親切な子達で本当に助かった。
嫌な顔一つせず、ずっと笑顔でいてくれたから、私達は救われていた。
日が経つに連れて、あのグループは泣かなくなった比奈に飽きたようで、からかう回数も減り、5月に入る頃には皆何も言わなくなっていた。
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