約束

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どうせ、この試合が終わるまで私達には出番は無い。 皆好き放題うろうろしてた。 「あ・・・」 「え?ど・・・どうしたん?彩ちゃん。」 「・・・」 傍に近付いてようやく気が付いた。 あの人や・・・。 私が、クラブ紹介の時に帰り出会った人・・・。 2年生・・・やっぱり先輩やったんや・・・。 胸の鼓動が高鳴った。 何でこんなにドキドキするん? この人が綺麗やから? カッコイイから? でも、女性・・・同性やんなぁ。 活発に動き回り、抜きんでたその運動能力に私はまた目を奪われた。 「あの人・・・凄いね・・・」 「え?」 比奈が自分からそんな事言うなんて、珍しい。 そう思いながら私は「うん」と頷いてその試合に見惚れてた。
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