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昼の試合であっさり私達は負けてしまって、残る試合はなくなった。
『先輩のチーム・・・まだ勝ってたな、そう言えば。』
今行っても多分人だかりが多すぎて見えへん。
それでも行きたい。
どうしようかな。
私は迷ってた。
ツンッと私の体操着を引っ張る比奈に気付いた。
「どうしたん?」
「応援・・・しに行こっか」
「え?誰を?」
「さ・・・さっきの・・・先輩の」
オズオズとしながらも、比奈が自分の意見を言った。
多分、初めて私は聞いた。
「教室・・・戻る?私・・・応援したいな・・・・」
「い、行こう。」
見えなくてもいい。
先輩にエール送りたい。
私達が今出来る事って、些細な事しかない。
少しでも傍で先輩と同じ風を感じたい・・・。
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