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「比奈ぁ・・・おかしいって思うかも知れへんけどな・・・私・・・先輩の事本気で好きになってしまったみたい・・・。」
比奈には素直に自分の気持ちをさらけ出せた。
それを聞いた比奈は一瞬動揺したようにも見えた。
「そ・・・そうなんや・・・。」
「おかしいやんなぁ・・・。先輩女の人やのになぁ。」
「で、でも。そんなの、関係ないって・・・思うよ?」
比奈は私の先輩への恋心を否定しないでいてくれた。
きっと、これは行き過ぎた憧れ。
「先輩の事、もっと知りたい」
「・・・」
比奈は黙ってた。
夕焼けのせいかな・・・比奈のほっぺが余計に赤く見えたのは。
「先輩、素敵やもんね。」
「やな。」
声、かけてみようかなぁ。
先輩に。
少し勇気は要るけど、どうにも落ち付かへん。
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