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思いばかり募らせてた。
会いたいな。
私だけを見て欲しいな。
「って、ココはどこ!!!!」
「彩ちゃぁぁん!迷子になっちゃったぁぁ!」
もう嫌やぁぁぁ!!!
切なくも儚くも、先輩に会うどころか校内迷子で諦めて帰る事にした。
泣きたい・・・。
「玄関、こっちやんなぁ?」
「た・・・多分・・・」
別に私が飛び抜けて方向音痴な訳ではない。
本当におかしな学校。
魔法にかけられた気分になる。
「とうちゃ・・・く・・・あ。」
・・・先輩がいた。
玄関にようやく辿り着いた私の目に入ったものは、女の子に囲まれた先輩やった。
「比奈・・・・」
「すご・・・」
私は呆然と立ち尽くす。
会えた事の嬉しさと、この女の子達の数に。
迷子になってる間に、出遅れた。
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