776人が本棚に入れています
本棚に追加
「さゆ!お前あっち回れ!」
「リサどうすんねん!?アッカ埋もれてんぞ!!!」
「メールする!!」
どうやら逃げる気らしい。
リサと言う人と先輩の声が飛び交ってた。
そう短い会話をした先輩達は合図と共に散り散りに走り出した。
「あっ!!」
先輩は私の横をスルリと駆け抜ける。
はやっ!!!!
一瞬の出来事。
この学校内で逃げられたら、そう簡単には捕まえられへん。
きっと、ほとぼり冷めるまで先輩達は玄関に戻ってこーへんやろうなぁ。
「ハァ・・・虚しい・・・」
「げ・・・元気出して、彩ちゃん」
「うん・・・。」
どうせ、帰るつもりで玄関に来たんやもん。
大人しく帰るわよ。
先輩、一目しか見れへんかったけど・・・美しかった・・・。
最初のコメントを投稿しよう!