約束

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「さゆ!お前あっち回れ!」 「リサどうすんねん!?アッカ埋もれてんぞ!!!」 「メールする!!」 どうやら逃げる気らしい。 リサと言う人と先輩の声が飛び交ってた。 そう短い会話をした先輩達は合図と共に散り散りに走り出した。 「あっ!!」 先輩は私の横をスルリと駆け抜ける。 はやっ!!!! 一瞬の出来事。 この学校内で逃げられたら、そう簡単には捕まえられへん。 きっと、ほとぼり冷めるまで先輩達は玄関に戻ってこーへんやろうなぁ。 「ハァ・・・虚しい・・・」 「げ・・・元気出して、彩ちゃん」 「うん・・・。」 どうせ、帰るつもりで玄関に来たんやもん。 大人しく帰るわよ。 先輩、一目しか見れへんかったけど・・・美しかった・・・。
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