約束

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4月某日。 私は将来の事を考えて、商業科のある高校に進学をした。 入学式の日、どの席に座ってもいいですよと言われて私は空いてる席を探した。 まだ1人も友達なんていてない。 皆もまだ緊張してるんやろう、ソワソワしてはいたが、大人しかった。 1人、隅の方に座った女の子がいたので、私はその子の近くに座る事にした。 「ココ、いい?」 「あ・・・う、うん。」 気の弱そうな子・・・。 「名前は?私、林田彩って言うねん」 「あ、ひ、比奈蛍光・・・。」 「ホトコ?へぇー。どんな字書くん?」 「ほ・・・蛍の・・・光。」 「変わった名前やなぁ。」 ずっと、おどおどしてて、どうにも会話がし辛い。 「比奈ってのも変わった苗字やな。」 「う、うん。」 会話が続かへん・・・。
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