沢山の想い

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こんな恋愛沙汰で、今の部の雰囲気が潰されては堪らんと後輩心に思ってた。 1年の3学期に入る頃には、何故かリナは坂口先輩の相談に乗る事が増えていた。 正直、相談されるって事は信頼されてるって事やから嬉しかったけど、質問がいつも際どくて、答え辛かった。 お陰で坂口先輩からは「返しが冷たい」だの「上手くかわされた」だのケチを付けられる事も多かったりして・・・参った。 だって・・・坂口先輩はホンマにいい人やったし、頼れる先輩やった。 それだけに、何か言って傷付かはったら申し訳ない気がして・・・。 そんな折、先輩から飛んできた質問は・・・ 「里奈、同性好きになった事ある?」 と言うものだった。 残念ながら即答で「ないです」と返答。 先輩は納得した返事をしてくれた。 けど・・・ 「と言うか、恋愛した事がなくって・・・」 「おっとーー。何々?あれ?バレー一筋ってやつ?」 「や・・・そう言う訳じゃ・・・」 だって・・・今まで出会いが殆ど女の子で・・・かと言って、リナの中で恋愛対象になる程の子には出逢えてなくて・・・。
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