沢山の想い

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部活時間になれば、どこから湧いてきたのかって位女の子が集結してて、バレー部の練習を覗いてた。 どこかに試合に出向けば、女の子から手紙を貰う事が多くなった。 勿論、学校でも部活が始まる前や、終わる頃に「頑張って下さい!」とか言われて、手紙を貰ったりもした。 「…………」 その度、無言で手紙を見つめた。 どうしよう・・・と。 悪いけど、全く読む気がしない!? でも、捨てるのも可哀想な気がして……。 最初は机の上に投げ捨てていた手紙も、山になってきたから束ねた。 でも束ねただけじゃ済まなくなってきて、今となっては段ボールに並べて保管する形になっていた。 ちゃうねん。 リナが求めてる相手が全くその中にもいてへんかってん。 だって、皆ちっさくてすーーっごい可愛くて「守ってあげたくなる」女の子ばっかり。 リナは、守って欲しいって思ってるから、どうしても、あの子達の思いを受け入れてあげる事が出来んかった。 で。そうそう。 面白い事。 うちのクラスの話。 今年もさゆりと同じクラスになったんやけど、今年のさゆりは去年と全く違った。
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