沢山の想い

10/40
前へ
/704ページ
次へ
て言うか、何で苗字知ってるんですか・・・。 「かなり仲良いって、どの位?」 「さぁ?全くタイプが違うのによくつるんでる所を見かけるんで、個人的にかなり仲がいいんじゃないかと思っただけですけど。本人達に聞いた事はないんで」 聞かれた質問に素直に答えた。 「櫻井ってどんな子?」 「あんまり良くは知らないですけど。クラスではまー・・・所謂目立たない部類ですねぇ。存在感薄いのに小さいから、ぶつかってても分かんないんですよね・・・」 何度となく教室でぶつかっては、櫻井さんをふっ飛ばしそうになった。 でも、「ごめん!」って謝ると絶対「いいよいいよ~」って苦笑いしながら去っていく櫻井さん。 「いや、それは可哀想やろ。もうちょい気にしたれよ。」 「でも、本人何も言ってきませんし。・・・何で急にそんなに櫻井さんの事気にするんですか?」 とりあえず、質問攻めにあうなら、ちゃんと事情を知っておくのが筋かと思って、リナも先輩に質問してみた。 「出会ってしまったからよ。」 「ハァ・・・そうですかぁ」
/704ページ

最初のコメントを投稿しよう!

778人が本棚に入れています
本棚に追加