沢山の想い

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すぐに先輩を呼びに戻って、先輩に声をかけた。 「先輩」 「何、里奈」 「先輩に客です」 「客?」 「あそこの靴箱の所に」 「ふーん・・・」 他の部員には誰が来たかバレへんように考慮して、さゆりの名前は出さずにおいた。 ま、行けば分かる事やしなー。 「こんな朝から先輩に誰がお客さん?」 「さぁ?」 「さあって里奈ー!」 「いいやん。気にしんとき。練習続けるでー」 つーか、リナが一番気になるし!! 昨日の今日やで。 二人の間に何が起こってるんやー!! しかしそれは、朝練が終って教室に戻ってハッキリした。 何故って。 さゆりに手招きされたから、行ってみた。 したら「坂口先輩とバレーの勝負する事になった!手貸して!!」って頼まれたから。 流石に呆れて「はぁぁ!?」って声が裏返りそうになった。 「さゆり、知ってる?うちら、あの人らのお陰で今年の春の大会めっちゃえーとこまで行ってんで。うち一人でどうにかなる人らちゃうわ」 全く、何でも簡単に勝負引き受けてくれるなよーー。 あーー・・・でも・・・
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