776人が本棚に入れています
本棚に追加
ちょうど、階段から誰かが下りてくる所で、私は横目でその人を見てた。
背が高い人。
一瞬胸が、ドキッとした。
顔なんて本当に一瞬通り過ぎるだけしか見てへんのに、整ったその顔が私の頭から離れなかった。
何かいい事があったんかな。
凄く嬉しそうにその人は笑ってた。
きっと、先輩なんやろう。
そう思った。
同じ学校にいれば、また会える・・・。
「あ・・・彩ちゃん?」
「あ、ううん。何でもない。帰ろっか!」
またすぐに会えるかな。
お名前何て言うんやろ。
綺麗な人やったな。
何故か、私も嬉しくなって、笑ってしまってた。
「どうしたん?いい事あったん?」
「えー?今すっごい綺麗な人が階段下りてってん。今度見かけたら比奈にも教えてあげる!」
最初のコメントを投稿しよう!