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美「♪」
いつも通りにクールなのかと思いきや、今日の和泉はやけに嬉しそうだった。
俺「ずいぶん嬉しそうだな」
美「・・・・・・?」
《そう・・・かな?》
珍しく返事をしなかった和泉だが、答えはちゃんと帰ってくる。
俺はこいつの表情からこいつの意思を読み取れる。とはいえ、最近は和泉自身が話してくれるようになったからその必要もなくなってきたんだけど。
美「・・・・・・」
和泉は初めから隠すつもりは無いらしい。スカートのポケットに手を入れ、鈍く光るものを取り出した。
美「昨日・・・買ってもらった」
和泉が手にしているもの。それは紛れもなくケータイだった。微妙に見覚えのあるデザインは最新機種だからだろう。
ストラップ類が付いていないのは実に和泉らしい。
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