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なぜ和泉が首を傾げているかって?
そりゃ、俺がアドレスを教えてくれと言ったからだ。
そして、おそらく和泉は既に俺にアドレスを教えたつもりなのだ。
ま、大方の予想はつくけど・・・・・・。
美「・・・知らない?」
俺「何の連絡も無いのに知るわけないだろ」
あくまで知らないフリ。
なに、こいつは隠し事が上手いタイプじゃあない。
美「でも、木下さんは送ったって言っ・・・」
俺「そうか、やっぱりあのメールは木下が打ち込んだのか」
美「・・・・・・!!」
和泉はハッとした表情を浮かべて自分の口を両手で押さえた。
今時そのリアクションは・・・・・・まぁ、和泉らしいといえば和泉らしいし、可愛い仕草だったのでそこに問題は無い。
問題は口を滑らせたその内容だ。
俺「妙な内容だと思ったら・・・・・・」
美「・・・・・・それは・・・あの・・・・・・」
和泉はもごもごと何か言っている。多分、木下に口止めでもされていたんだろう。
和泉がどう誤魔化しにくるか・・・少しだけ楽しみだな。
美「・・・・・・そ、送信ミス・・・?」
俺「ミスってたのは主に内容だった気もするけどな」
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