プロローグ

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和泉はこちらを向いたまま、両目をぱちくりさせる。 恐るべし天然娘・・・・・・。 俺「いっつも思うんだけどさ・・・メシだけって食いづらくない?」 美「・・・・・・(もぐもぐ)?」 って、もう食ってるし・・・とか思いつつ、俺はプラスチックのパックを開いた。 中に入っているのは唐揚げ(醤油風味)。 初めて和泉の白米オンリー弁当を見たとき思わず食堂で買ったのだがこれがなかなかに美味しく、それ以来俺の好物となったのだ。 俺「ほら、取っていいぞ」 美「もぐ・・・・・・?」 俺「嫌なら別にいいんだけどな」 和泉はまたゆるゆるとした動作で箸を動かし、唐揚げをひとつつまんでかじりついた。 ひとつひとつの動きが見ていてもの凄く可愛い。可愛いなぁチクショウ。 .
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