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「起きた?」
私は頷く
君は私を見て笑う
意味がわからないな…
笑われた事が気に入らない
「なに笑ってんの?」
君は自分の頭を指しながら言う
「寝癖」
あぁ、恥ずかしい…
自分の頬が紅くなるのがわかった
寝癖を手で直しながら私は疑問に思っていた事を聞いた
「どこ言ってたの?」
君は私に歩みよりながら答えた
「買い物だよ。夕飯の」
なるほど
そういえばそんな時間だ
君は私の隣りに座る
そして私を撫でる
まるで猫を可愛がるように愛しそうに
「よく寝てたね」
君は撫でる手を止めずに言う
「誰かさんのおかげで暇だったので」
少し嫌味をこめてみたけど伝わっただろうか
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